藤野地区では少子高齢化の影響で里山の手入れの担い手が減り、藪(やぶ)が増えて管理が難しくなる悪循環が進んでいます。外から見ると緑豊かな藤野ですが、実際に山に入ると荒れた場所が目立ち、鳥獣被害や土砂災害は深刻化しています。
一人でも多くの人に現状を知ってもらい、地域内外の人々の協力を募り、代々、受け継がれ大切に守り育てられてきた『里山の自然を持続可能な形で次世代に繋げる』活動に取り組んでいます。
今後の活動予定
各記事のフォームから参加申込を受け付けています。
小渕地区
「小渕の山」は、藤野駅から徒歩15分ほどの場所に位置し、かつては溜池や棚田を利用して治水と米作りが両立されていた場所です。しかし、担い手不足により田んぼはなくなり、溜池の治水機能も土砂で埋まってしまいました。
小渕地区では広場や山道の水脈整備、風通し改善作業を通じて自然環境の再生を目指しています。また、地域の人々が集まり、豊かな自然と触れ合える場所づくりにも取り組んでいます。
佐野川地区
佐野川地区は、かつてお茶作りが盛んだった地域ですが、少子高齢化により、お茶畑や果樹の手入れが行き届かず、藪化が進んでいます。その結果、猪や鹿による鳥獣害が増加し、深刻な問題になっています。
佐野川地区では藪化した場所を整備し、鳥獣害の抑制や景観の改善を進めています。また、整備後に収穫された作物の活用方法についても、地域で検討を重ねています。
吉野地区
吉野地区には、ふじのマレットゴルフ場やシュタイナー学園高等部、吉野宿ふじやといった施設が点在し、甲州街道や甲州古道を通じて多くの人々が往来しています。
吉野地区では各施設内の土壌環境の改善や植栽の手入れ、また、道路や沢の整備を通じて、自然との共生についての認知啓発を進めています。また、施設関係者や地域内外の人々と協力し、地域交流のモデルケース作りにも取り組んでいます。
沢井川
沢井川は、昔から地域の人々が釣りや川遊びを楽しんできた川です。しかし、少子高齢化の影響で手入れが行き届かなくなり、河川敷の藪化が進行しています。
沢井川では少人数・小労力で広範囲を管理できる手法を取り入れ、川の機能や生物多様性の回復に取り組んでいます。子どもたちが遊び、多くの生き物が生息する美しい川の風景を取り戻すことを目指しています。
里山再生の活動
その他にも様々な幅広い活動に取り組んでいます。