【レポート】6月19日㈯森の再生活動

開催の数日前から雨天が心配されていましたが、朝から少量の雨が降る程度にとどまり、朝から夕方まで屋外でのフィールドワーク(講義)と実践(作業)を行うことができました。

写真とコメントで1日の内容を紹介させていただきます!

目次

フィールドワーク

参加者全員の自己紹介を終えたあとは、4月〜5月の講座や作業DAYで手を入れた場所を巡り、現在の状況やこれからの処置と想定される効果について、藤井麻紀子さん(大地の再生 関東甲信越)に説明いただきました。参加者からの質問も色々と飛び出し、それぞれが「大地の再生」について理解を深める場となりました。

風の草刈り

午前中は、4月に参加者全員で作業を行った山すそで、改めて「風の草刈り」を実践。

一般的な草刈りでイメージする「根っこからバッツリ」ではなく、茎や葉が風になびく柔らかい部分のところで、草刈り鎌を使ってサラリと刈るのが「風の草刈り」の特徴。根っこから刈ることで植物は「自分は死んでしまう」と感じ、地面へ向けて更に根を伸ばし、地上側も多くの茎や葉を生やそうとする。適当な長さで刈ることで、植物も適度な状態を認識し、結果的に必要以上に強く成長することがなくなるとのこと。

実際、4月に風の草刈りをしておいたカヤは、柔らかく、密集せずに生えていました。そして山すそ全体は、風の通り道が目に見えるかたちで存在していました。

水脈作り

休憩とランチを取ったあとは、地面に水脈(水と風の通り道)を作り、その水脈上に点穴を掘りました。

これにより地面の中から空気が抜け、雨水が通り流れるようになり。自然の川の状態をイメージし、掘った溝には炭を入れ、その地にある枝木と葉を絡ませながら(しがらませながら)入れていきます。

この枝木や葉が、雨水とともに流れ落ちてくる地面の土を受け止め、フィルターの役割をしてくれます。そして、ここに留まった土と枝や落ち葉が有機的に分解され栄養となり、豊かでふかふかな土に変わっていく…。その豊かな場所へ向け、草木が根を伸ばしていくことで、地下に上部で健康な根が張り巡らされ、そこの養分を吸い上げた草木も上部で健康な状態へと変わっていくとのこと。

ただ、その変化は少しずつ進んでいくのでなかなか効果が見えにくいですが、「これらの小さな変化の積み重ねこそが、強く健康な森へと再生していく上でとても大切なこと(藤井さん)」とのこと。これからの小さな変化を楽しみにしていきたいと思います。

土留め作り

今日の作業のラストは、森の中を上下に往来していくうちにツルツル・ガチガチに踏み固められてしまった斜面に、土留めを作って補修。この土留めが(仮の)階段代わりにもなるようにしました。

ここも斜面にシャベルで切り込みを入れて、そこに炭、枝木、落ち葉をしがらませながら積み上げていく作業。これにより、前述の水脈と同じように、雨水により流れてきた土を受け止め、有機反応が置きてふかふかな地面へと変わっていくとのことです。

大人も子どもも一緒に、30分程の作業でひとつの斜面に土留め階段を作ることができました。

おわりに

一通りの作業を終え、集合写真をみんなで撮影。「しがらみポーズ」がその場で編み出され、作業を終えた充実感と一体感に満たされた表情でみな写真に収まりました。

最後はひとりずつ感想を述べ合い、17時過ぎに終了。感想については、後日アンケートにてシェアします!

次回は7月中旬に作業DAY、8月中旬に講座の予定です。HPやFacebookなどでお知らせしますので、ご都合のよいときにぜひご参加ください。

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