ここは山の谷間にあり、昔は田んぼが営まれていました。
山の水を上流から下流へ通すための開渠やため池も、昔の人の手で作られていましたが、山の担い手不足や高齢化により手入れが追いつかなくなり、当時の姿形を残しつつも機能がなくなっています。
「森で遊んでもらうことで、森の現状を知ってほしい」
「この地域(山や森)を、美しく綺麗で(土砂)災害に強いところにしたい」
山主さんの想いから、数年に渡り、有志で集まった人たちの手で間伐や整備が行われ、子どもたちの遊び場や大人の活動場所として使われているところです。
山の上流から下流にかけての水脈に詰まりがあるため、ところどころで水が滞留し、水はけが良くない状況にあります。
ここは沢が通っており、昔の人たちが作った開渠もあるので、これらの沢整備を行なって水の通り道を作っていくことで水はけの改善が見込めそうです。
ため池をもとに戻すと、生き物が戻ってくるかもしれません。
人の通り道には、土留めを用いた整備を行い、土の流出を止める。など。
これらの作業を通して、山全体に風を通し、広場の水はけを改善していく計画です。
人が集まって遊びやすい場所。活動を楽しめる場所。そして、災害に強い場所へ。
作業後の現地の変化をみんなで感じ取りながら、みんなで考えて、自然や森の学びを深めていく場にしていければと思います。
>>環境改善を行う前(2022年2月)に行った、現地の視察(フィールドワーク)レポートもご参照ください。