【レポート】藤野の気候変動を考える会2021年第1回が開催されました

新型コロナウィルス流行の影響で2019年12月以来対面での活動を控えてまいりましたが、6月26日㈯午前10時から、藤野中央公民館の3階大会議室で2021年度の第1回目の話し合いを開催しました。

ふじの里山くらぶに加わった新メンバーのアイデアも織り交ぜ場作りを行い、総勢20名の方にご参加いただきました。地域住民のほか、商工会青年部の方々や、相模原市SDGs推進室の榎本さんもご参加いただき、それぞれの視点からの質問や意見が交わされる活発な時間となりました。

第一部では、小池栄一郎さんから2019年の台風19号における、ご自身の体験談を当時の写真スライドを織り交ぜながらお話いただきました。

>>当日の動画はこちら

被災当日まで、小池さんご一族は約400年に渡り佐野川地区にお住まいでしたが、このような災害(ご自宅崩壊)は初めてだったとのこと。

ご自宅の裏山が崩れる前兆として、以下のような現象がみられたそうです。

  • 30分くらい前から、土が腐ったような、変な臭いがした。
  • 5分くらい前には、石がコトン、コトンと転がるような音がした。

また、ご自宅裏山の上方、50mくらいのところへ「落石を防ぐためのコンクリート擁壁とネット」が数十メートルに渡り設置されていました。これが設置される前は、ご自宅から50mほど下方から湧き水が出ていたようですが、最近は枯れてしまい、代わりにご自宅近くから湧き出るようになったとのこと。

そして、このコンクリート擁壁で覆われていない土の部分へ雨水が集中し、一気に土砂として流れ落ちてきたとのことでした。

同じような環境に置かれている住民の方は他にも多くいらっしゃると思います。安全だとご自身で判断せず、周辺の小さな変化に意識を向け、とにかく早めの避難が必要ということを強調されていました。

第二部では、藤野地域での雨量計測ネットワーク作りについてグループディスカッションを行いました。

まずは、今まで実施してきたメンバーから活動内容の報告。雨量計測を通して得た気付きや学びを、参加者それぞれが感じ取っていたと思います。

次に、活動内容の報告から得た情報を参考にしながら、参加者で3チームに分かれ、雨量計測の方法とデータの共有方法について意見を出し合いました。

この中で出てきたものとしては、

消防団との協力、よろずとの連携、藤野シビックテック、AIの活用で6時間後の雨量を予測する、森ラボでシステム開発、湧き水の測定などなど。

色々なアイデアがわずか20分の間に出され、制限時間になってもなかなかディスカッションが終わらないくらい、とても盛り上がりました。

今回いただいたアイデアや意見は、これから具体的なアクションへ繋げていけるように検討を重ねていきます。

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