朝から雨に見舞われましたが、当初の予定通り9時から作業DAYスタートしました。
フィールドワーク
参加者同士で自己紹介をしたあとは、作業現場全体を見て回りながら、CoToLiの森でいま起きていること、昔はどんな森だったのか、これからどんな森にしていきたいのか、そして「大地の再生を行った場所でどんな変化が起きているのか」を全員で共有し、その場その場でお互いに意見や感想を交わしていきました。
間伐も行われずに杉だらけになってしまった山は、地面に日が入らないために植物が育たず、土がむき出しに。
雨が降る度に表面の土が流されていて、根がむき出しになっている場所が至るところにあります。
全体的に鬱蒼としていて、参加者がみな「足を踏み入れたくない雰囲気が漂っている」という重苦しい雰囲気が漂っています。
この山のそばに川が流れていますが、20年前は岩が見えないくらいの深さ(水量)があり、水の溜まる場所にはうなぎがいたようです。
年々減っていく水量をもとに戻すために、こちらの山への手入れも入れていく必要ありと感じています。
点穴を掘る
毎月作業している森の現場へ移動し、地面全体へ『表層5cmの点穴』を移植ゴテ(スコップ)であける作業を全員で行いました。
小動物になりきって、頭で考えず、直感で「ここ!」と思うところを掘る。
風の草刈り
昼食後は、山の斜面と、施主さんご自宅周辺で『風の草刈り』を行いました。
草刈り鎌で、軽い力で、刈り取れる部分を。
小さなこどもでも、楽しみながらできる草刈り手法です。
シガラミ作り
作業DAYラストの作業は、前回までの講座、作業DAYでカバーできていかなった部分へシガラミ作り。
初めての人と今まで経験した人が協働で、お互いに教えたり考えたりし合いながら、斜面に炭・枝木・落ち葉でシガラミを作っていきました。
森の中に見えてきた変化
今年の2月から、月に1回の作業を続けてきましたが、施主さんや地元の人たちから「森の中の緑が増えた」という声があり、目に見える変化が出てきました。
土がむき出しになっていた斜面には、少しずつ植物が生えてきて、全体的に緑のある明るい雰囲気になってきました。
今まで目にしたことのなかった『エゴマ』が一部で繁殖してきたことに、施主さん驚き。
確実に変化してきた(良くなってきた)ことを体感できる1日となりました。
植栽
講師の藤井麻紀子さんから「これからは植裁を入れていきましょう」と言われていたこともあり、先だってドイツアヤメをいくつか植えてみました。
また、作業中、斜面に傾いて生えていた木があったので、これを入口付近へ試しに移植。元気を取り戻してもらえれば良いです。
次回は10/16㈯、森の再生講座です。
また新たな変化が見られると良いですね。