2021年4月、上野原市秋山地区でスタートした、大地の再生の手法を用いた『小さなシャベルでできる森の再生活動』。
2022年は藤野でも実施できるよう、昨年後半から情報収集や調整などを進めていました。
先週末、その候補地にて毎年恒例の山開きが行われるとの事で、関係者(地主さん、その場所で既に作業を行なわれている方々、講師、当活動の運営メンバーなど)の顔合わせと打ち合わせ、そして安全祈願をしてきました。
各自がこれから行うことが、山全体にどのような影響を及ぼすのか、そしてこの場所に関わる人たちへどのような影響や変化が生じるのか、常に全体最適の視点で取り組んでいくこと。
そして、情報共有を各関係者と行い、連携や協力をしながらこの場を丁寧に使わせていただくこと。これらの認識合わせを行いました。
また、地主さんに情報をいただいて、作業場周辺の視察も実施。
引き続き準備を進めていくにあたっての備忘録を残しておきます。
作業ポイントとなりそうなところ
- 作業場から入り口まで、作業場から山の尾根に行くまでの人の通り道
山全体が乾燥しているので、尾根の乾燥も進んでいると思われる。側面への段切りや土留めの階段を入れて、山に空気が通るようにしつつ、人が通りやすい道にしていく。
山が呼吸を始めることで水を蓄える機能も動き出すので、少しずつ山の乾燥が和らいでいくのでは。 - 作業場(開けているところ)から上流にある「溜池跡」や「田んぼ跡」
数十年前、田んぼが作られていた時に機能していた溜池の跡地があり。人が作ったサイズ感なので、周辺の既存物(流木、倒木、石や岩など)を整備して沢を開いていけば、2,3年で溜池として復活できそう。
昔の人たちが作った石垣がいたる所に残っており、ほとんどが崩れる事なく当時の原型をとどめているように見えました。
「人力で作ったものなので、壊れたり朽ちていくスピードもゆっくり」になるようです。
溜池跡には、今も小さく水が流れ込んでおり、所々に水の溜まり場もある状態でした。
ここが、人の手で当時の状態に戻っていく過程を体験できたら、どれほどに嬉しいものか。今から想像してしまいます。
これからの予定
毎月作業を行なっていけるよう、引き続き運営方法について調整を進めていきます。
2月に関係者で再集合して、山全体の状態をフィールドワークで観察し、作業ポイントの見当をつけていく予定です。