5月の作業DAYは先月に引き続き、沢の整備を中心に行うことにしました。
>>4月の作業DAYレポートはこちら
午前中は広場一帯の風の草刈りを実施。
腰の丈まであった草たちも半分くらいの長さに落ち着き、全体的に柔らかく、草刈鎌でスムーズに刈れるようになっています。
参加者が多いと、広範囲に渡って作業が進みます。
作業前はなんとなく空気の滞留を感じられましたが、風の草刈りをした斜面の上から下に風が吹き抜ける感じを全員で体感できました。
「昨年はなかった(リピーター参加者さん)」と思われる植物もちらほら見られました。
環境は変わってきているのだと思います。
続いてはメンテナンスです。
溜池の跡地に作った水脈、広場の水脈の詰まりを取り除く作業。
広場の水脈も、崩れた部分を作り直してみました。
広場に昨年(2022年)末に作った水脈は、作業翌月にイノシシさんが掘り返し。
「そんな風に作ったらダメだよ。こういう風にしなさい」
と、自然なかたちを示された気がします。
今回メンテナンスしてみましたが、イノシシさんはどう感じるでしょうか?
来月見てみたいと思います。
風の草刈りを終え、沢の整備に取りかかりました。
前回の続きから、下流→上流へ進んでいきます。
スタート地点、大きな倒木あり。
根ごと剥がれ落ちて沢全体を塞いでいました。
ここに枝や落ち葉、流れてきた土が溜まりに溜まってます。
この倒木を取り除きたくなる気持ちを抑え、出来るだけ今ある状態を残しつつ、水の通り道を作っていきました。
枝は斜面の土留めに利用し、沢から攫った土を土留めに混ぜていきます。
上流に行くほど岩が増え、倒木も目立ってきました。
ここでも、今そこにあるものが、その場所にどう作用しているのかを五感で感じながらやることを意識。
何でもかんでも取り除かないようにしてみました。
上流部に行くと、法面に石垣を発見。
何のために作られたのか分かりませんが、だいぶ古そう。
長い年月、崩れずにバランスを保ち続けており、昔の人たちの自然感覚の良さに感心。
今回の作業でたいぶ上流まで整備することができました。
ちなみに、4月に整備した沢の状態も最後に視察。
「ちゃんと沢として歩ける」
「空気が落ち着いている感じがする」
といった感想をいただきました。
今回作業した場所も、また来月の作業で状態を観察し、何か変わったと感じることがあるのか確認してみたいと思います。
この現場は沢が至るところにあります。
次回は2023年3月の大地の再生講座で、枯れ竹を取り除いた方の沢整備に着手したいと思います。
>>2022年3月の沢整備はこちらからご覧ください