佐野川上岩地区(相模原市緑区)の里山整備も5回目を迎えました。
今回は『作業DAY=キウイフルーツ畑の整備』と『キウイフルーツ収穫祭』の2本立て。
作業DAYは一般参加者の他、法政大学の佐野川茶作りサークル生たちも参加いただき、数年放置されて巨大化したお化けキウイフルーツの風通し改善からスタート。
枝が複雑に絡み、鉄パイプで作った棚から150cm以上の高さで、上に枝が伸びています。
陽の光を目指して、夏場に枝同士が押し合いへし合い伸びていった様が見て取れます。
この棚の下から、手が届く範囲で、手で折れる枝をパキパキと折っていきました。
キウイ周辺の藪払いや、小中木の剪定も実施。
「来年、繁茂した枝葉の中にスズメバチが巣を作らないように」剪定したところ、すでに大きな巣ができていました(スズメバチはいませんでした)。
来年に向け、未然に防げてよかったと思います。
剪定枝が多数出たので、これらをゴミとして廃棄されないよう、キウイの周りに水脈を掘り、その水脈の資材として活用しました。
木の根回りには三角ホーを用いて、猪が突いたような小さな点穴を無数にあけ、地中の水と空気の循環を改善。
来年の草の状態を観察していきたいと思います。
炭も入れたかったのですが、上岩地区では炭の手配が間に合っておらず。
7月に境川の整備で大量の枯れ竹があるので、これを燃やして竹炭にすることを冬の間に行う予定です。
10時半からは収穫祭に参加されるご家族・ご友人グループが合流。
地元の方々にて、事前に収穫場所の整備を行っていただいた場所で採り放題。
この場所も藪化していたので、整えられた収穫場所ではなく。
里山の実情を正しく認知してもらうことを目的としていたので、楽しみの裏側にある苦労を参加者さまに認識いただけたと思います。
地面から突き出ていたり、折れて飛び出ている枝に注意していただきながら収穫を楽しんでいただきました。
昼食は鹿肉のカレーと地元で採れた野菜のサラダを参加者全員でいただきました。
地元の人、藤野や周辺にお住まいの人、藤野に興味があり訪れている人。
昼食を取りながら様々なコミュニケーションが取られ、地域と人のつながりが至る所で新たに生まれていました。
今回の収穫祭、事前情報では「手入れをしていないのでキウイの実付きが悪い」と言われていましたが、どの方も両手いっぱいに収穫できご満足いただけたようです。
引き続き里山環境の整備を続けていきますので、来年もこのような収穫イベントを組み合わせ、里山保全の現状や必要性の認知度向上、参加者の増加、地域と人の交流促進を進めていければ良いです。