小渕の山の環境整備、3月で丸2年となります。
これまでの2年間は開けた広場を中心に、その周辺の風通し改善や水脈づくりを行ってきました。
当時は広場から奥の方(北側)へ行くことが難しかったのですが、コツコツ開いてきたことで溜池の跡地まで自然に歩けるルートができました。
引き続きこの広場周りの整備も進めていければと思いますが、山全体を見渡すと、この広場は山の下部=水の出口に近いところにあり、水の入り口に近い方の整備も行っていかないと山全体の改善にならないのではないかと考え、登山道の整備を行いながら水の入り口の方向へ登り進んでいくことにしました。
登山道に向け、まずは既存物の整理から。
道の上、法面に枯れ木が散財していたので、それらをまとめ、斜面変換線の水脈の資材として利用。
以前、竹炭を焼く際に作った焼き杭を使って、斜面が崩れかかっているところや地面が剥き出しになっているところを中心に土留めを作ります。
資材は山道に落ちていた枝木と、付近に群生していた篠竹で賄いました。
水脈は午前中で完成。
昼食をはさんで、午後はオーバーハングしている斜面に土留めを入れる作業を行いました。
落ち葉の堆積が30cmくらいになっており、その下の地面を掘ってみるとパサパサ。
段切りをして、焼き杭を打って土留めにすることで、少しでも地中へ水が浸透していくきっかけになってくれればよいと思います。
人が歩く道は長年の踏み固めでV字の溝ができており、そこを雨水が走っているようになっていましたので、地形を見て水脈側または谷側へ水を分散させていくように丸太の抵抗柵を埋め込み、全体的に平らに均しています。
すべての作業を3時間ほどで完了。登山道を150mくらい整備できました。
今回、2024年になって初めての作業でした。
毎年、年始に初めて山に入るときは山の神様へお参りをし、1年間の作業の無事を祈願しています。
作業前に山主さんとともに、全員でお参りを行いました。
次回は3月2日(土)、引き続き登山道の整備を行う予定です。
3月30日(土)は大地の再生講座です。