年始(2024年)から毎月、整備を進めてきた竹林の仕上げを行いました。
竹林の四方を囲むように竹の柵を作りましたが、それでも隙間から動物がすり抜けることは可能なため、竹の枝を縦に編み込みました。
枝先もそのままにすることで、動物の目や鼻の位置に枝先が触れ、それを嫌がって動物たちが入らなくなるそう。
佐野川の別の場所で実践されている方がいらっしゃり、一定の効果が出ているとのことなので、この現場でも採用してみました。
一通りの作業を終えましたので、来年に向け、この現場への動物たちの侵入具合を観察していければと思います。
間伐した竹の根本(地中にそのまま残っている方)は、節を割り、地中に空気と水を通す役割を持たせ、竹林全体の通気通水浸透機能を促進。
地中にも剣スコップや移植ゴテで無数に穴をあけ、そこに焼いた竹炭を入れました。
斜面を下から見上げたものがこちら↓です。
斜面を泥や落ち葉などが落ちていかないよう、所々に竹による土留めを作っています。
本当は間伐した竹の根元に引っ掛けておきたい(生きている竹に引っかけると、根本への負荷となり健康的な成長を妨げるため)のですが、時間の都合でそこまで丁寧にケアすることは諦めました。
竹林の整備は一旦完了です。
来月(2024年5月)は、竹林が隣接している沢の整備に着手予定。
長年の土砂や倒木により沢が詰まっています。
この沢を上流へ進むと水の流れがわずかに見えるので、これら堆積物を取り除いて水の通り道を確保してあげれば、沢の機能を取り戻してくれるはず。
沢へ水が抜ける状態を作ることで、この周辺に滞留している水脈が通り始めると思われます。
水脈が通ると、水捌けの改善や植物、生き物の棲む環境改善となり、それが間接的にタケノコの生育にも良い影響を与えると思います。
また、滞留している水の塊が抜けることで、土砂災害を間接的に抑制することにも繋がりそう。
実行と観察を進めていきたいと思います。
今回、タケノコ堀りも行いました。
前日までの雨が功を奏し、至る所からタケノコを収穫できました。
ここで掘り上げたタケノコを使ったタケノコご飯を作っていただき、竹のお皿・箸をその場で作って盛り付け。
春の香りと竹の香りを楽しみながら、豊かな昼食の時間を参加者みんなで味わうことができました。