昨年(2023年)8月に整備して以降、約8ヶ月ぶりの現場作業となりました。
2024年1-3月に降った雪で新たに竹が何本か倒れており、斜面と沢のまわりの倒木、落ち葉の堆積物による詰まりも顕著であったため、これらの整理を行いました。
斜面から沢へ向けて倒れてきている枯れ竹をリレー形式で渡し、橋の上へと引き上げていく作業を黙々とこなします。
作業の流れを見ながら、各自で工程を相談し、役割分担しながら進行。
午前中の3時間弱で、軽トラック約4杯分の枯れ竹を取り出すことができました。
この枯れ竹は近くの畑へ運搬し、今後、水脈や竹炭の資材として利用します。
ゴミとして廃棄せず、土中の環境改善へ、材(財)へ還元していきます。
枯れ竹の取り出しと並行して、沢の堆積物の除去も行い、心地よい水の流れる音がするようになりました。
橋の上から見た、作業後の現場の様子がこちらです。
全体的に目通しが効き、竹林の地表部に陽が差し込むようになりました。
なお、この沢の下流域は大きな岩盤により一段下がっています。
下流域の状態も事前に確認したところ、こちらの荒れ具合もなかなか酷く…
沢から引き上げるには距離もあり、労力がかかるだけでなく、作業者の安全確保も難しい状況です。
この場所で竹を焼いてしまえれば、↑のコストやリスクも解消し、竹炭となったものをそのまま周辺に埋め込むことで地中の通気通水浸透の改善も見込めそう。
津久井土木班へ相談し、今後の処置を検討していきたいと思います。
また、この沢には生活排水と思われるU字溝ブロックも存在します。
落ち葉が毎度、このU字溝の中に堆積し、水を滞留させてしまうため、沢で採れた竹と大量の竹炭を用いて、U字溝を水脈のように仕立ててみました。
こうしておくことで、落ち葉が溝に堆積せず、常に水が流れる状態が確保できます。
溝の中に竹炭を大量に撒いているので、この竹炭が排水を浄化してから沢へ流れていくようにしました。
少しでも、この場の改善に役立ってくれればよいです。