藤野はまちの中央に相模湖を有し、周囲を山々に囲われた自然には事欠かない環境です。平地が少なく、起伏のある道を歩くことは、このまちに住んでいる人にとって日常的です。

山も湖も近く、畑や田んぼもいたるところにあり、里山の風景を楽しみながらゆったりとウォーキングやハイキングをお楽しみいただけます。

季節によって変わる風景、鳥や虫の声、その日の天気の移り変わりを五感で味わい、楽しめるハイキングコースをいくつかご紹介します。

参考にしていただき、ご自身ならではの楽しみ方を見つけてください。

ふじの里山ウォーキングで歩いたコース

毎年春先に行なっている「ふじの里山ウォーキング」は、藤野を良く知る山岳写真家や地元の方にご協力いただき、「地元の人も知らない場所やスポットを巡る」ハイキングイベントとして人気を博しています。今までに開催されたイベントのコースをいくつか紹介しますのでご覧ください。

【ふじの里山ウォーキング】小さな神々を眺め楽しみながら里山を渡り歩く

3月の里山ウォーキングは申込みから数日で満席となり、コロナ禍でのアクティビティとして注目度の高さを実感しました。 例年は1年に1度のイベントとして運営していました…

【ふじの里山ウォーキング】藤野をよく知る山岳写真家と歩く春の里山

コロナウイルスの感染者拡大を懸念し、昨年(2020年)は中止とさせていただいた毎年恒例の「ふじの里山ウォーキング」。 第3波の到来、2度目の緊急事態宣言と見通しの立ち…

【ふじの里山ウォーキング】陽春の石砂山を行く〜ギフチョウと史跡を訪ねる

春の女神ギフチョウを訪ねて、牧野の奥山「石砂山」を探索します。 コース途中の伏馬田城跡や廻り舞台の大石神社など史跡や歴史的建造物の見学と、旧篠原小学校を活用した…

自然や観光スポットをめぐるコース

陣馬山を歩き、清流の流れる静かな宿でくつろぐ旅

神奈川県と東京都との都県境にそびえる陣馬山は、360度の眺望が楽しめる人気のハイキングスポットです。富士山、丹沢山塊や秩父山系、遠くは筑波山や房総半島まで望めます。山頂にある軽食や飲み物、お土産を販売する茶屋で一服したら、帰りは栃谷尾根沿いにある静かな鉱泉宿で疲れを癒していかれてはどうでしょう。

ルート

藤野駅→陣馬高原入口→一ノ尾根登山道→陣馬山頂→栃谷尾根登山道→陣馬の湯→藤野駅

温泉と芸術体験を楽しむ

まちの南部に位置する「牧野地区」を周遊するコースです。

藤野芸術の家」は、芸術棟・宿泊棟・野外スペースから構成され、多くの人が様々な芸術体験ができる滞在型の芸術活動施設。陶芸・木工・ガラス細工などの創作をはじめ、音楽活動や演劇等の発表やレッスン、キャンプしながら自然観察するにも最適です。また、芸術体験の後は、車で10分程度の「やまなみ温泉」でリラックス&リフレッシュできます。

ルート

藤野駅→藤野芸術の家(芸術体験)→やまなみ温泉→藤野駅

森林浴の森「日本100選」に選ばれた園芸ランド遊歩道を歩く

森林浴の森「日本100選」に選ばれた、広葉樹林に囲まれ農村風景が残るのどかなコースです。鳥の姿や野外彫刻を眺めながら、ゆったりと自然を感じてください。

園芸ランドは名倉地区の11戸の農家で経営する観光農園です。さつまいも園、じゃがいも園、きのこ園、栗拾い、フラワーガーデンなど、四季を通じて豊かなふるさと体験が楽しめます。

ルート

藤野駅→園芸ランド遊歩道(大刀-葛原-天神峠-芝田)→藤野園芸ランド(さつまいも掘り・栗拾いなど)→藤野駅

リモウォーキング

リモとは、エスペランド語で「境」の意。藤野は神奈川県の県北の県境。西部は山梨県の上野原市道志村の山梨県に接しており、昔から境を挟んで地縁・血縁の深い繋がりをもってきました。しかし、こうした関係も近年薄れ、県境の集落は町のはずれにあるだけに、その存在も忘れ去られがちです。

それゆえに昔ながらの面影と原風景を留めており、訪れる者を癒してくれます。豊かな緑、鳥のさえずり、川のせせらぎを感じられる、リフレッシュウォーキングコースです。

自然の素材を活かした「里づくり」も活発で、名倉の園芸ランド、奥牧野・日影原地区のバラ、福寿草・芝桜の植栽による景観づくりと市民農園を融合させた「ガルデン山の里パーク」、綱子地区の「ホタル&アジサイの里」、そして、大河原の自然を生かした「このまさわキャンプ場」。奥牧野の秋山川に架かる「前川橋」は、この辺で残る唯一の釣り橋。スリル感があり必見です。

  • アドバイス(1)
    奥牧野まで約7キロあります。奥牧野から神奈中バスで藤野駅 or 富士急バスで上野原駅に出られます。奥牧野から15分圏内に「上野原市営秋山温泉」があるので、温泉に浸かって疲れを癒してから帰るのも良さそうです。
  • アドバイス(2)
    足の元気な方は、綱子と大河原を目指してみましょう。奥牧野から綱子まで約3.5キロ、大河原まで約8キロあり。細い「絹の道」を歩き続けていきます。途中、集落10軒程の「綱子集落」に出るので、ここで一服。
    6月には3,300株のアジサイの群生を観ることが出来ます。帰りは近くの青根からバスで藤野駅に出ると良いです。

ルート

藤野駅→葛原(園芸ランド)→天神峠→日向(遊魚園)→(日影原ガルデン山の里パーク)→奥牧野→(前川橋)→(綱子、ホタルとアジサイの里)→大河原

スローライフが息づく地域と陣馬山を歩く

陣馬山の麓の和田地区は、山間にのどかな田園風景が広がる地区です。「やさか茶屋」では、うどんづくり体験(要予約、有料)が可能です。

ルート

藤野駅→和田地区→和田峠→陣馬山頂

川遊びを楽しむ

川遊びや渓流釣りが楽しめます。秋山川の最下流で、相模湖との合流地点に位置するこのポイントは穴場中の穴場です。近くにはカート体験のできるレース場(中央サーキット藤野)や、森林浴を楽しめる園芸ランド遊歩道などがあり、夏の一日を満喫したいときにお勧めです。

ルート

藤野駅→山口原→中央サーキット藤野→秋山川→藤野駅

文化財をめぐるコース

国指定重要文化財「石井家」を楽しむ

国指定重要文化財に指定されている「石井家住宅」は、後北条氏の家来で津久井衆36騎の一人であり、四貫文の禄高を持つ沢井村の名主でした。この家には、棟上げになった時に富士山が噴火し火山灰が木材の上に降り積もり、集めて仕舞ってあるという伝説と、建築材は神の川から運んだという伝説がありました。

昭和11年に茅ぶき屋根を現在の鉄板ぶきに改造したとき、梁の合わせ目に「宝永4亥年」(1707年)と大工が墨刺で書き、その反対側には筆字で「政右のばか建て申候」と書いているのが見つかり、伝説が本当であったことが証明されました。

石井家住宅のホームページはこちら

ルート

藤野駅→中里橋→椎茸栽培農家→国指定重要文化財石井家→藤野駅

藤野の歴史名所をめぐる①

牧野地区の中央部を周遊するコースです。

万葉植物園は、名称のとおり万葉集に詠みこまれた草花や木約150種、山野草約700種類が栽培されています。また、本町に自生しているカタクリの花を詠んだ大判家持の歌碑もたてられており、訪れた人を万葉の世界に誘います。

神原家は、今川五郎範國の次男九朗氏開祖とし、代々足利将軍の御家人です。今も長屋門をはじめ広い遺構が往時を物語っています。

ルート

藤野駅→馬本「万葉植物園」→中尾「八幡神社名木百選の大杉」-神原家(歴史を忍ばせる長屋門)→菅井-伏馬田城跡-梶ヶ原→神奈川中央交通三ヶ木バスターミナルセンター

藤野の歴史名所をめぐる②

東海自然歩道を主とするコースです。

大石神社は奉納神事として人形浄瑠璃があり、その拝殿は回り舞台、せり上がり口などを持つ典型的な舞台があります。また、同地区内にある福寿院には、市指定文化財の薬師如来坐像が祀られています。

大石神社の神楽殿(相模原市HPより)

ルート

藤野駅→やまなみ温泉(バス乗り換え)→篠原-大石神社-福寿院-土平治生家-石砂山-伏馬田-亀見橋-西野々→神奈川中央交通三ヶ木バスターミナルセンター

藤野の歴史名所をめぐる③

まちの中央部を周遊する一日コースです。

増珠寺には、町指定重要文化財の「薬師如来」、石楯尾神社には「県天然記念物の二本杉と社叢」があります。まら、4月上旬に正念寺に行けば神奈川名木100選に選ばれた「しだれ桜」を見ることができます。

ルート

藤野駅→関野→増珠寺→追手風喜太郎の生家・墓-三柱神社→石楯尾神社→正念寺→藤野駅

藤野芸術の道を歩く

中央自動車道を走っていると、目に飛び込んでくる巨大なラブレター。木々の間に転がる不思議な物体。下界を静かに見下ろす山の目。

「芸術の道」は、野外美術館。31点の芸術作品が作者の選んだ場所に置かれ、歩きながら自然と調和したアートシーンを楽しむことができます。

ルート

藤野駅→藤野駅芸術の道→藤野駅