ふじの里山くらぶ会員の人たちと交流を深め、意見や情報を交わす場として、『さとやまサミット』を藤野中央公民館にて行いました。
開催の目的と今回のテーマ
日頃からご支援いただいている会員の方々が、地域やこのくらぶに対してどのようなことを考えていたり、思っていたりするのかを直接聞き、そこから地域課題やニーズ、事業アイデアを見つけ、地域の発展に繋げていくことを目的としたものです。
ここ数年間は新型コロナウイルス感染拡大に伴い対面で交流する場が設けられていなかったので、久しぶりに直接の情報交換や意見交換が行える機会となりました。
今回は『これからふじの里山くらぶ』というテーマで、くらぶが地域発展のために、何が必要で、どうあるべきか?また、どんなことができるか?どんなことをやってみたいか?といった具合に、幅広くどのような意見や発言もOKなかたちにしました。
くらぶの今後の方向性が見えました
オミクロン株流行に伴い感染を懸念して欠席された方もいらっしゃいましたが、当日は地元出身の方が中心にお集まりいただき、10名弱で約2時間、地域に関する様々な話を交わし合いました。
参加者それぞれの発言からキーワードを付箋にメモ書きし、ホワイトボードへ貼り付け。対話を進めながらテーマごとに分類していった結果がこちら↓です。
今までまちづくりを進めてきた地元の方々から、70〜80年代をどのように舵取りをして今の藤野に至っているのか?というお話があり、
「当時の人たちは、ベッドタウン化や安易な開発のブームに乗らなかった。それに相模原市と合併したことの弊害が、ヒトモノカネの面で色々出て来ている」
とのこと。
この話の過程で『地域経済』の課題が重要という共通認識ができ、情報技術やまちづくりといった他の課題とも関連してくるイメージも共有することができました。
『行政主導ではなく、住民主導で進めながら行政を巻き込むことを、まち全体で取り組んでいけると良いのではないか』というひとつの方向性が見出せたと思います。
今回はテーマを絞らずにディスカッションを進めたので、『これから取り組むべきテーマやアイデア』、『現在の課題と対応』などいくつかのカテゴリーに分けるところまででタイムオーバーとなりました。
このアウトプットを、これから重要度や優先度をつけ、どのように計画・実行へ移していくかを、くらぶで急ぎ検討していきたいと思います。
くらぶに期待されること
参加者の方々から、地元民と移住者のハブ役として、かつ住民と行政のハブ役を「ふじの里山くらぶ」が担うべきとの期待が寄せられました。
藤野町時代は役場が担っていた、まちづくりの機能を里山くらぶが担い、地域の人たちのニーズや活動を繋いでいくようなイメージです。
既に『まちづくり会議』が定期的に開催されているようなので、この会議体にも関わりを持ちながら、横の連携を深めていけると良いといった意見もいただきました。
里山くらぶは『地域資源の活用・商業の発展』がミッションであり、取り扱うテーマが幅広く色々とできる分、活動範囲は広くなりがちです。今回のディスカッションで出てきたことを実行に移していくと、タスクも様々になってくるので、これらをまとめたり調整したりするリーダー人材を、地元・移住者双方から集めていければと思います。
サミットの終わりに
『雨量測定ネットワーク』で活動しているメンバーの一人が、藤野地区で災害(土砂崩れ)があった場所を現在の住宅地図と古地図に落とし込み、「土砂崩れが起きている場所が、(昔、または現在も)沢や井戸になっているところで起きている」ことに気づかれました。
↓の画像は、その調査マップを説明していただいているところです。
こちらの活動は『気候変動の藤野学』にて、イベントやワークショップのような形で今後展開していけるよう企画を進めて参ります。
資料
さとやまサミットで使用したスライドです。