2022年11月はじめから土日祝日のみの期間限定展示を行っていた、疎開画家山下勉さん（相模原市緑区牧野お住まい）の作品展が1月29日で終了しました。
>>「生涯、創造性を大事に」 相模原で９７歳山下さん絵画展（2022年12月16日神奈川新聞）
近隣にお住まいの教え子さんや親戚の方々のご来館や、最終日には山下さんと関わりのあった疎開画家、猪熊弦一郎さんの身内の方や丸亀市猪熊弦一郎美術館学芸員の方、相模原市民ギャラリーの職員さんもお越しになり様々なお話に花を咲かせていらっしゃいました。
藤野に疎開していた画家たち、ことに猪熊弦一郎さんのことを改めて知る機会となりました。
>>洋画家・猪熊弦一郎と交流の山下さん 相模原・藤野地区で親族らと対面 文化と優しさ継承（2023年2月2日毎日新聞）
期間中、約450名の方にお越しいただき、地元で長い間活躍されている画家さんを、地域内外の方々へ多く知らせることができたと思います。
また、長く一つのことを継続する大切さも伝えていただき、生きることや人生について考えるきっかけになったものと思われます。
来館者からご感想をいただいたので、いくつか紹介させていただきます。
ご来館者からの感想（一部抜粋）
気のやすまる絵で心がやすらぎました。とてもすばらしい絵を見られて大変良かったです。
山下先生のシャュキとした姿勢の良さ、記憶力の確かさ、作品の力強さ、若々しさに感服しました。どうぞ、これからもお元気でご活躍されますように！
昔の藤野を伝える貴重な写真も見られてよかったです。
一枚一枚の絵に向き合われていた時のお話も伺うことができて、絵に込められた思いがよく伝わってきました。よく理解できました。その時の情景も、年齢を重ねても絵に向かう気持ちは変わらない、ということばが印象的でした。これからもずっと絵筆を持ち続けていただき１００歳の展覧会を楽しみにしています。
山下先生の芸術に対する熱い情熱に圧倒されました。絵画に向けての豊かな感性・表現に感激いたしました。展示されている絵画も多種多様で見ていてうれしくなりました。ありがとうございました。
絵画から力が感じられました。自然と人との関係が分かった気がした。
色彩の鮮やかさ。美しい作品がたくさんで感激しました。地元にこのように芸術に尽くされた方がいらっしゃることを嬉しく思いました。
どの絵も、やわらかいタッチで優しいので、見ていて癒されました。色彩も淡くて周囲に融け込むような感じがします。大きな絵をていねいに仕上げられるエネルギーもすばらしいですね。ありがとうございました。
人間の努力の積み重ねのすごさを感じた。
とても優しい絵、かつ奥深い画家の意志が伝わってくる素晴らしい絵でした。
山下先生の教員時代の話からも、私たちには参考になることが多くありました。今日でも熱っぽく話して下さる先生の熱意を見習いたいと思います。今日の社会状況が混乱している中で、一つのことに熱心に取り組む先生の姿に見習うべきことが多くあるように思います。今後ともご指導よろしくお願いします。家内、家族でお世話になりました。
